第19節サントス対サンパウロ 今節は各地でクラシコ三昧だった


今節、この週末は、各地でクラシコが行われた。
クラシコとは、その地の有力チーム同士の対戦である。
サンパウロの4チームはそれぞれ、最大のライバル同士のコリンチャンス対パウメイラス、そしてサントス対サンパウロ。リオの4チームはそれぞれ、フラメンゴ対ヴァスコ、フルミネンセボタフォゴポルトアレグレでは、グレミオインテルナシオナル。ベロ・オリゾンチでは、クルゼイロアトレチコ・ミネイロ。ほかにも、フローリアノポリスでもアヴァイ対フィグリエンセ。ほかにも、サルヴァドールバイーアフォルタレーザのセアラーというノルデスチダービーまであった。
これだけクラシコを同時期にやるのは異例だろう。


そんな中、私は本日日曜日午後4時からの、ひいきのサントス戦をTV観戦したのだった。


本日、昼間出かけており、帰宅したのが4時20分ごろだった。すぐにTVをつけたら、前半18分になっており0−0だった。


この日のサントスの先発メンバーは、前の試合とは少し違っていた。
右SBがダニーロからパラーへ、ボランチがアロウカからアドリアーノへ、そしてMFの右がエラーノからダニーロに変わっていた。


対するサンパウロは、期待の新鋭MFルーカス、カゼミーロは出ていたが、ベテランMFのヒヴァウドは先発メンバーには入っていなかった(後半終了間際にルーカスに代わり出場した)。


終始サントスがおしていたような気がする。
しかし、先制したのはサンパウロだった。前半45分、ルーカス一人にやられた。ルーカスがサントスのDFを抜き、そのままゴールを決めたのだ。
その後すぐに前半が終了した。


後半は前半以上にサントスが圧倒的に攻めていた。しかし、時折見せるサンパウロのカウンターで、何度かGKと1対1になる大ピンチがあったが、GKハファエロの好セーブで事なきを得ていた。ハファエロでなければ、あと2点ぐらい入れられていただろう。
サントスは攻めに攻めるが、惜しいシュートはいくつもあったが、どうしてもフィニッシュが決まらない。
そんな中、後半36分に、何とあのガンソが決めてくれたのだ。
ガンソから途中出場のFWアラン・カルデッキに渡り、再びガンソへ。ミドルシュートがきれいにゴールマウスに入っていったのだ。
この日、ガンソは積極的にシュートを打ってきていた。
ガンソは、私が観に行った前々回の試合では最悪だったが、前試合ではまずまずな感じだったし、この日は積極的な姿勢を見せ、それなりの活躍ぶりをみせてくれていた。


結局、そのまま1−1で引き分けた。
この日はホームだったし、勝ってほしかったが、負けなくてよかった。


さて、他のクラシコだが、サンパウロのもう一つのクラシココリンチャンス対パウメイラスは2−1でパウメイラスが勝った。
リオでは、フラメンゴ対ヴァスコは0−0、昨日行われたフルミネンセボタフォゴは2−1でボタフォゴが勝っていた。


今節は、クラシコだっただけでなく、前半戦の最終戦でもあった。
サントスは、勝ち点22で14位で折り返すこととなる。首位のコリンチャンスが勝ち点37なので、勝ち点15点差ということになる。
厳しいが、決して不可能な数字ではない。
復調気味なので、何とか、後半戦快進撃を続けてほしいと思うのである。

 第4節レヴァークーゼン対ボルシア・ドルトムンド 今季初めて香川のプレーを見た


毎週、週末の楽しみのひとつが、サッカーのTV観戦である。ヨーロッパのリーグも始まり、今週末は、土曜日、ブラジル・ブラジリア時間で午後1時半から、ブンデスリーガのドルトムンドの試合が行われ、TV中継されたので見ることができた。
香川は、トップ下で先発出場していた。
やはり、日本人選手が活躍する姿を見ることは、格別である。


前半は、ほぼ互角の展開だった。前年王者のドルトムンドをホームに迎えたレヴァークーゼンも、さすがは有力チームだけあり、よくチャンスをつくっていた。
前半は0−0で折り返した。


後半は、ドルトムンドのほうがおしていた気がする。香川も何度かシュートチャンスがあったが、すべて外してしまっていた。


香川は、よくも悪くもなかったといった感じだ。
しかし、いつものように後半途中で交代させられてしまう。これは、どういう理由からなのだろうか?
出来が悪い選手を代えるのはわかる。香川は、出来が悪いと判断されたのだろうか?
しかし、去年からいつも香川は途中交代させられていたと思う。素晴らしい選手だと絶賛されていたときでさえ、途中交代されていたと思うが、これはどういうことなのだろうか・・・。
決して悪かったとは思えなかったので、残念で仕方がなかった。


あとは、今のレヴァークーゼンといえば、バラックがいるのだが、ベンチのまま出場機会がなかった。
最近のバラックのプレーを見ていないので何とも言えないが、あれだけの選手だったのでベンチに温存しているだけでは実にもったいない気がしてしまう。
バラックの勇姿もまた見てみたいと思う。


結局、そのまま0−0で終了した。
去年の評価があまりにも高かったので、今の出来は、物足りなさを感じてしまう。
しかし、まだ今シーズンも4試合が終わっただけである。決して悪いとは思わない。焦らず、じっくりと調子を整えてもらいたい。
そして、また去年のような、活躍する姿を見たいものである。

 第8節サントス対フルミネンセ サントス今季初の連勝だ!


8月24日水曜日、サントス戦があった。
この日は(前日も)、ブラジルでは南米のクラブチーム同士の大会、コッパ・スウアメリカーナの試合が組まれていたのだが、サントスも対戦相手のフルミネンセもコッパ・スウアメリカーナには出場していないので、本来7月上旬に予定されていた第8節のこの試合は、約1か月半後のこの日に延期されていたのだった。
そのため、ブラジル選手権では、この試合だけ行われたのだった。


ちょうどこの日の朝、ネイマールに子どもが生まれた。ブラジルではかなり話題になっていた。
この試合の直前にもピッチ上で、ネイマールはやたらとこの話題でインタビューを受けていた。


さて、この日、サントスの先発メンバーは、リベルタドーレス杯の決勝以来の、ほぼベストメンバーの布陣で臨んだ。


GK:ハファエロ・・・前試合で負傷交代したものの、この日は右目上に絆創膏をつけ、出場した。
右SB:ダニーロ・・・U20W杯の優勝メンバー。久々の復帰は、右SBだった。ポルトへの移籍が噂されるが、移籍はなくなったのだろうか?
CB:右エドゥー・ドゥラセーナ・・・レッドカードによる出場停止から復帰。
   左ドゥリヴァウ
左SB:レオ
ボランチ:アロウカ
MF:右エラーノ
   中央ガンソ
   左エンヒーキ・・・レギュラーの座を手中に収めつつある。
FW:右ボルジェス
   左ネイマール


リベルタドーレス決勝と異なるのは、MFのエンヒーキ(リベルタドーレス決勝はアドリアーノ)とFWのボルジェス(同ゼ・エドゥアルド)だけで、これが今のベストメンバーといえるのだろう。


開始早々は、互角といった感じだろうか。お互い、開始早々から数度チャンスを作っていたが、最初にゴールを決めたのは、サントスだった。
前半13分、エラーノからのFKをボルジェスが頭で決めて、サントスが先制した。


その後も互角に攻めるが、前半38分、サントスの先制と同じように、FKからハファエロ・モウラに頭で決められてしまった。これで1−1の同点だ。
いつもこんな感じだ。せっかく先制してもすぐに追いつかれてしまう。


しかし、この日のサントスはすぐに引き離したのだった。その後すぐの前半41分、アロウカからのボールをボルジェスがうまく決めてくれたのだ。これで2−1.再びサントスがリードした。


後半は、またサントスにとって耐える時間が多かった。決定的なピンチも数多くあったが、GKハファエロを中心になんとか凌ぎ続けた。
耐え続け、後半終了間際にはサントスに何度か決定的なチャンスが訪れたが、それをすべて外してしまった。


そのままゲームセット。サントスが何とか耐えながら2−1で勝利を収めたのだった。
この日、子どもが生まれたネイマールにゴールを期待したが、残念ながらゴールは奪えなかった。
しかし、何より勝てたことがよかった。今季、初めての連勝である。これでやっと14位に浮上した。


ここ2試合、快勝ではないが、苦しみながらも勝ちをものにできた。結果がものをいうので、結果を出せたことは本当によかったと思う。
この調子で、勝ち続けてくれることを、切に願うのである。

 第18節バイーア対サントス スタジアムで生観戦 久々にサントス勝利の歓喜を味わえた


8月21日日曜日、バイーアのホーム、ピトゥアス競技場に行ってきた。サントス戦を見るためである。


ブラジル選手権は、全試合がホームアンドアウェイで行われるため、サルヴァドールに1部のチームがある限り、1試合だけは必ず我が街サルヴァドールでもサントスの試合が行われる。
今年はバイーアが、そして去年まではヴィトリアが1部にいたので、毎年1試合は、サルヴァドールで試合があるのだ。
去年は、たまたま、コッパドブラジルの決勝がサントス対ヴィトリアになったため、2試合行われた。
去年もサルヴァドールで行われたブラジル選手権、ヴィトリア対サントスの試合を観に行ったが、サントス側はガラガラだった。本当に驚くほどに少なかった。
意外に思われるかもしれないが、サントスのファンは驚くほど少ない。これが、コリンチャンスフラメンゴともなるとアウェーでも満席になるが、サントスほどの名門チームでも我が街サルヴァドールにはあまりファンがいないというのが実情である。


ということで、今年もサントス戦のサントス側はガラガラだろう、と思っていたら、いろいろな人から、「(サントス戦の)チケットはもう買ったか?」と聞かれた。
今年は、ネイマールがブレークしているので、かなりの人がサントス戦を観に行こうと思っているようだ。そのため、アウェイのチケットが発売になった木曜日(8月18日)に急いで購入したのだった。


日曜日、試合開始は夕方6時だった。午後4時40分ごろ自宅を出た。
7月に一度、ボタフォゴ戦を観に行っているので、その要領で車を停めればいいと思っていたのだが、その部分(路駐)には、警察が取り締まりを行っていたので、違うところに停めることにした。
それにしても、ボタフォゴ戦よりも桁違いに車の量も多かった。
車を停めてからスタジアムまで、ゆっくり歩き15分ぐらいかかっただろうか・・・。
周りは、バイーアのユニフォームに身を包んだ人ばかりだった。


途中、長男のサッカー仲間に会った。彼も当然のごとく、バイーアのユニフォームを着ていた。


スタジアム周辺の雑踏を通り抜け、アウェイ側のスタンドに入ったのが、開始30分ほど前の5時半ごろだった。
まず入って思ったのは、去年までとは違うということだ。すでに、たくさんのサンチスタでかなりの席が埋まっていた。
といっても、ところどころにあいているので、我々家族4人は比較的前の目ぼしいところに座ることにした。
スタジアムに入り、席につくと少しホッとする。ここで初めて、サントスのユニフォームに着替える。スタジアムの外は95%がバイーアのファンだから、サントスファンだと思われるだけでとても危険なので、アウェイのときは必ずそうするのだ。


ヴィトリアのバハダオンに比べて、ここバイーアのピトゥアスはスタジアムとして格段にいい。何しろ、ちゃんとした座席になっている。バハダオンは単なる石段だから・・・。
それにしても、これだけサントスファンがいたら盛り上がる。太鼓隊もおり、開始前からサントスの応援歌を皆で熱唱したり、大きな応援旗を掲げたりしていた。


グラウンドでは、それぞれのチームのGKが練習していた。


そして、開始10分ほど前に、両チームの選手が入ってきた。ブラジル特有の各チームがバラバラに、それぞれの応援の子どもたちを引き連れて走りながら入ってくるのだ。
ネイマールの周りだけ一際人の数が多かった。本当にすごい人だった。
そのままネイマールは、TVのインタビューなどを受けていて、国歌斉唱の列に少し遅れて入ったぐらいだった。




さて、この日のサントスのメンバーは豪華だった。

GK:ハファエロ
右SB:アドリアーノ(前節パラーがレッドカードのため、通常ボランチだがこの日は右SBに入った)
CB:右ブルーノ・ホドリゴ(前節レッドカードを受けたエドゥー・ドゥラセーナの代わりに入る)
   左ドゥリヴァウ
左SB:レオ
ボランチ:アロウカ
MF:右エラーノ(けがから久々に復帰。この日はエドゥー・ドゥラセーナ不在のためキャプテンだった)
   左エンヒーケ
   中央(トップ下)ガンソ
FW:右ボルジェス
   左ネイマール


という布陣だった。
ネイマール、ガンソ、それにエラーノのプレーが生で観れることが嬉しかった。


さて、試合は開始早々から動いた。
前半3分にガンソがペナルティエリアで倒され、サントスにPKが与えられたのだ。
蹴るのはネイマールだった。
サントスのPKはキッカーがなかなか決まらない。ネイマールは、去年パラジーニャ(PKの直前に蹴るのを一瞬止めGKの動きを見てからシュートすること)が禁止になって以来、かなり外しているし、その後務めたエラーノは、コッパアメリカ、そして7月末のフラメンゴ戦で外しているし、前節ではボルジェスがこれも見事に外している。
ということで、誰が蹴るのか注目したが、やはりネイマールだった。
私は、これでいいと思った。やはりサントスのエースはネイマールなのだから・・・。
これを何とか決めてくれた。GKの手をかすめるような右端、本当に右端ぎりぎりのところに入ってくれた。
本当に危なかった、と思ったが、入ってくれてよかった。
サントス応援席は、歓喜の渦だ。私も子どもたちを抱き上げて喜んだ。



その後すぐ、またもサントスに決定的なチャンスが訪れた。
カウンターから左SBレオからネイマールに絶妙なパスが渡り、GKと1対1にになったのだ。これは決めてくれ、と思ったが、シュートはGK正面だった。そしてGKの弾いたこぼれ球をボルジェスもシュートするが、惜しくも枠外に外れてしまった。


そんな感じで最初の15分ぐらいはよかったのだが、その後は一転してバイーアのペースになってしまった。


このスタジアムは、本当に見やすい。選手の動きもTVで見るよりも格段によくわかった。
まず、サントスの布陣は、かなり左サイドに偏っていた。これは不思議なのだが、右側3分の1ぐらいは空いているのだ。これは、通常レギュラーの右SBパラーがいないせいなのか、意図的にやっているのかわからないが、相当なスペースができていた。
そのため、相手にそのスペースばかり突かれていた。
本当に、見ていて気が気ではなかった。
どれだけ決定的なピンチがあっただろうか・・・。
何とか、そんなピンチも、GKハファエロの必死のセーブで切り抜けてきたが、ついに前半28分に決められてしまった。


これにはかなりがっくりきた。
この流れからして、サントスにとってかなり厳しいと思わざるをえなかったからだ。


その後もバイーアの猛攻を受け、仕舞いにはGKハファエロが負傷してしまう。頭にぐるぐる巻きにテーピングしながら、何とか前半終了まではプレーした。


前半は1−1で折り返した。


長男がトイレへ、次男は何か食べたい、というので、客席に妻をおいて、ハーフタイムに3人でロビーへ行った。
まず、スナックのようなものと水を買い、その後トイレに並んだのだが、これが長蛇の列だった。何とか、子どもたち二人のトイレを済ませることができたころに、後半が始まった。


まず気づいたことが、サントスのGKが代わっていたこと。ハファエロの負傷はかなり大きかったことを再認識させられた。


さて、後半もバイーアのペースだ。
サントスはあれだけのメンバーを揃えているのに、チャンスが作れないのだ。一体どうなっているのだろうか・・・。
選手ごとにみると、ガンソはどうしようもなくダメだった。だいたい動きがタラタラして全然走らないし・・・。パスしかしないが、そのパスの精度も相当に低くほとんど繋がっていなかった。サントスの選手たちもガンソを極力避けている気さえもした。案の定、ガンソにボールが渡ると、ボールを失っていた。
客席からも、「ガンソ、プッハ!」という罵声まで飛んでいたし、本当にひどすぎた。
驚いたことに、翌日買ったスポーツ新聞の評価は(10点満点中)6点だった。私などからみると3点ぐらいのレベルだった。


エラーノは、まずまずだったとは思うが、ボールを持ってから次に移るスピードがとても遅く感じた。もっと早くやれよ、という感じだった。


ネイマールは、さすがという動きだった。やはり一人でチャンスを作れるし、動き自体もシャープだ。


ほかには、この日は何と言ってもGKハファエロだ。スポーツ新聞の評価も最高の8.5点がつけられていた。
あとは、攻撃の基点になっていたアロウカ、レオなどがよかったと思う。エンヒーキもなかなかよかったと思った。


さて、そんな感じで、後半もひやひやしながら見ていたが、何と、サントスにゴールが決まったのだ。
後半35分、エラーノのCKからゴールが決まったのだ。
私は、ゴールマウスの中にボールが入ったのは見えたのだが、誰がどのようにして入れたのかはわからなかった。
後で、youtubeで見たら、途中出場のアラン・カルデッキが見事なボレーシュートを決めていた。


これには、一同大喜びだ。子どもを高らかに上げて、私も喜んだ。


そして、残り約10分。最後にゴール正面での、相手ヒカルジーニョのFKも何とかセーブし、ついにサントス勝利の瞬間が来た。


本当に嬉しく思った。
あのチーム状態が最悪だったサントスが、私の目の前で勝ってくれたのだ。
生観戦でサントスの勝利を味わうのはいつぶりだろうか・・・。本当に、最近は負け続けていた気がしていたので、この勝利の歓喜には、喜びはひとしおだった。


それにしても、スタジアムでの生観戦は、本当におもしろい、そして選手個々の動きがよくわかることが再認識された。


そして、個々のパフォーマンスはまちまちだったが、注目のネイマール、ガンソ、そしてエラーノのプレーを生で観れたことは、本当によかったと思ったのだった。



 決勝ブラジル対ポルトガル

U20のW杯がコロンビアで行われている。日本は出場していないので日本ではあまり話題にはなっていないようだが、ブラジルではそれなりに盛り上がっている。
本日8月20日土曜日夜に、U20W杯の決勝が行われた。


この大会はコッパアメリカが終了してから開幕し、約3週間の日程で行われていた。ブラジル代表ではサントス(ほとんどが元だが)の選手が3人選ばれているので、見たいと思っていたのだが、ブラジルに戻って以来時差ぼけなどで今までろくに見ることができず、決勝まで来てしまった。
サントスから3人といっても、ネイマールは選ばれていない。超新星と話題のサンパウロの18歳、ルーカスも選ばれていない。どうも、時期がほぼ重なるコッパアメリカで戦ったフル代表に選ばれた選手は召集してないようだ。
そんなU20のW杯だったが、ブラジルが決勝まで残ってくれていたので、初めて見ることができた。


本日の決勝戦は、ブラジル・ブラジリア時間で午後10時開始だった。本日は夜、外食していたのだが、このために間に合うように帰ってきた。
9時過ぎには帰宅し、9時半ごろからTVをつけ始めた。


ブラジルの先発メンバーで知っているのは、サントス(ポルトへ移籍するらしいが今のところまだ所属はサントスになっている)の右SB、2番のダニーロサンパウロのMF、8番のカゼミーロ、そしてこれはちょっと驚いたのだがイタリアのインテルのMFで10番のフェリペ・コウチーニョぐらいだった。
相手のポルトガルは知っている人は皆無だった。


さて、試合は早々に動いた。
開始4分、ブラジルがFKからのボールが直接ゴールに入ったのだ。これは、ゴール前の誰かに合わせようとして蹴った球が、結果的に誰の頭にも触れずにゴールマウスに入って行ったのだった。キッカーの11番オスカルのゴールになった。
しかし、その数分後の10分、今度はポルトガルにゴールを奪われてしまう。
これは、かなりの派手な試合になるのかなと思っていたが、不覚にもその後すぐにソファの上でうたた寝してしまっていた。
気づいたら、前半終了間際になっており、1−1のままだった。


この試合、久しぶりに名前を聞いた10番をつけているコウチーニョの動きに注目しようと思っていたのだが、結局よくわからなかった。短い時間ながら私が見る限り、トップ下の位置で、けっこうボールを保持し、ドリブルで前線に上がっていた。出来の良しあしはよくわからなかったがそれなりの動きだったのではないだろうか。
コウチーニョは、かなり前、数年前からブラジルでも相当に話題になっていた。ネイマールが話題になるよりもずっと前のことだ。相当の若さでイタリアのインテルと契約したからだ。私自身、インテルにはまったく興味がなく、インテルの試合を見るようになったのは長友が加入してからなのだが、それらの試合でコウチーニョがプレーしている姿はまったく見ていないので、どのぐらいの選手なのかまったくわからないでいた。しかし、こうやってこの年代の代表に選ばれ、レギュラーで活躍していることを知り、少し嬉しく思った。
そんなコウチーニョだが、後半途中で、7番のドドーという選手と交代する。
知らない選手だったが、このドドーがよかった。左のMFというか、ウイングのような位置で、相当に攻撃の基点になっていた。後半終了約10分前の2点目のゴールはこのドドーが基点となり、GKの弾いたこぼれ球をオスカルが決めたものだった。


2−2で延長に入り、延長後半6分にまたもオスカルが決めた。これは、右サイドからふわりと浮かした球がそのままゴールに吸い込まれていったのだ。
結局これが決勝点となり、ブラジルが3−2で勝ち、優勝を決めたのだ。
この11番をつけたオスカルは、この日3得点と大活躍したが、ゴールだけではなく、右のウイングの位置で、相手を抜いたり、かなりいい動きを見せていた。まったく知らなかったが、ブラジルのインテルナシオナルの選手らしい。果たしてインテルではレギュラーなのだろうか?


前半のほとんどを見逃してしまったが、なかなかいい決勝戦を見ることができたのだった。

 第3節バイエルン対ハンブルガーSV バイエルンの強さだけが目立った試合だった

同じく昨日8月20日(土)、プレミアリーグの試合を見た後、ブンデスリーガバイエルン戦をTV観戦した。
TVのチャンネルをバイエルン戦に変えたとき、前半10分を経過していた。


見るからにバイエルンが猛攻を仕掛けていた。
見始めてすぐの前半13分、ロッベンからのFKを5番のDF、ダニエル・ファン・バイテンという選手が頭で合わせてまず1点。
その後すぐの前半17分、リベリーが左の角度のないところからゴールを決め、2点目。
そして、前半34分、ロッベンがGKの頭上を越す技ありのゴールで3点目が入った。


後半も勢いは止まらず、後半11分にマリオ・ゴメスが右の角度のないところから鋭いゴールを決め、4点目。
そして、後半35分には途中出場のオリッチが右からのクロスに合わせて、ダメ押しの5点目が入った。


5−0でバイエルンが圧勝した。
ハンブルガーSVの力量がよくわからないが、バイエルンの強さだけが目立った試合だった。バイエルンは守備から攻撃まで完璧に思えた。


前節には宇佐美が途中出場を果たしていたが、残念ながらその試合は見ていない。
しかし、この日の試合を見る限り、果たして宇佐美の出る幕はあるのだろうか?あまりにも選手個人の能力が桁違いな感じがする。


私は、宇佐美のプレーを見たことがない。
最初、宇佐美がバイエルンと契約したと聞いたとき、完全にバックアップメンバー、もしくは将来の先行投資として獲得しただけで、ほとんど試合に出ることはないと思っていた。
しかし、公式戦前のアウディカップで、そして前節で公式戦の試合に実際に出たのだ。これは、相当な選手なのだろうと思ったものだった。
しかし、この日の試合を見て、バイエルンの選手たちのレベルの違いを目の当たりにした。これは、いくら宇佐美が日本の至宝といっても、とても太刀打ちできないだろうと思わざるを得ない。
この日、宇佐美はベンチにさえ入っていなかった。果たして、今後宇佐美はいつ、どのような形で出場することができるのだろうか?


レベルの高いサッカーを見ることは、とても嬉しいことである。
今後も、バイエルンのレベルの高いサッカーを、そしてそんな中での宇佐美の活躍をぜひ見ていきたいと思うのであった。

 第2節アーセナル対リヴァプール

昨日8月20日(土)は仕事が休みだったので、午前中からいくつかのヨーロッパサッカーの試合を見ることができた。
まずは、午前8時45分からプレミアリーグの今節きっての好カード、アーセナルリヴァプールをTV観戦した。


正直、プレミアリーグに贔屓のチームは特にない。強いていえば、テヴェスがいるマンチェスター・シティーということになる。なんとなく私はヴェンゲルが好きではないので、アーセナルにあまりいい印象はない。宮市が出ていれば別だが、出ていなかったので、どちらかというとリヴァプールを応援しながら見ていた。


あまりプレミアリーグを見ないので、アーセナルについてもリヴァプールについてもあまり詳しくないのだが、リヴァプールには、クラブの象徴であるジェラードが出ていなかった。怪我をしているらしい。よく知っている選手としては、ブラジル代表のMFルーカス・レイヴァ、オランダ代表のMFカイト、それにスペイン代表GKのレイナぐらいだが、アーセナルに比べるとだいぶ親近感のあるメンバーだった。コッパアメリカで大活躍したウルグアイ代表のFWスアレスは先発ではなかった。


さて、試合は、どちらかというとアウェイのリヴァプールのほうがチャンスを作っていた。右SBのケリーという選手はかなりいい動きをしていた。アーセナルは、パスミスなども多く、かなり連携不足な感じがした。
前半は0−0で折り返した。


後半、試合は動いた。
後半26分に、リヴァプールスアレスを投入した。
後半は、前半以上にリヴァプールのほうがよかった感じがした。
そんな中、後半33分リヴァプールにゴールが決まった。ゴール前の混戦から最後は、アーセナルのDFがクリアした球が味方の体に当たりそのままゴールマウスの中に入っていったのだ。オウンゴールだったが、リヴァプールがいい形で攻撃していたので、オウンゴールだったが、このゴールに違和感は感じなかった。
その後も、リヴァプールが攻め続け、終了間際にスアレスのゴールでダメ押した。
結局、2−0でリヴァプールが勝った。


この試合を見る限り、アーセナルは、全然攻撃が組み立てられていない印象を受けた。これはまだ2節なので、仕方がないのか?それとも、セスクの抜けた穴が大きいのか?


あとは、TVを見ているときには気づかなかったが、宮市がベンチ入りしていたらしい。昨年、レンタル先のフェイエノールトで大ブレークしたが、私は宮市のプレーを見たことがない。ぜひ見てみたいものだ。
このチーム状態ならば、宮市が出るチャンスは十分にあるだろう。
今後の宮市のパフォーマンスには期待したいと思う。