第29節コリンチャンス対ボタフォゴ ブリンカデイラ(冗談でしょ?)としかいいようがない試合だった


本日10月12日は、子どもの日で祝日だった。そんな祝日の今夜、首位に立つコリンチャンスはホームにボタフォゴを迎えた。夜9時50分からの試合だった。
今その試合が終わったが、ブリンカデイラとしかいいようがない。ブリンカデイラとは、冗談でしょ、という意味だ。


結果は、0−2でコリンチャンスは負けた。
しかし試合内容は、ボール支配率62%対38%、シュート数24本対6本、コーナーキック20本対1本とコリンチャンスの一方的な試合だった。
おまけに後半14分には、ボタフォゴの左SBコルテスが2枚目のイエローカードで退場になった。
とにかく、コリンチャンスはシュートが決まらないのだ。悉く、DFに跳ね返されていた。


毎年その傾向にあるが、ブラジルリーグには絶対的な強者はいない。常に混戦だ。
今節は、本日と明日に行われるが、本日終了時点で暫定で、1位は本日負けはしたが、29試合で15勝8敗6分けの勝ち点51でコリンチャンスのまま。2位は28試合で14勝6敗8分けの勝ち点50で明日試合のあるヴァスコ。3位に28試合で14勝7敗7分けの勝ち点49で本日コリンチャンスに勝ったボタフォゴ、という順になっている。


本日の試合を見る限り、ボタフォゴはまったく強いとは思えないが、決めるべきときに決め、徹底的に守りきる。これはかなりすごいのかもしれない。
前から思っていたが、やはりロッコ・アブレウ(ウルグアイ代表)の決定力は凄まじいものがある。本日も1点目はあっけないほどのクロスを軽々頭で決めていた。
そしてディフェンス、特にDFマルセロ・マットスは悉く枠内へのシュートを跳ね返していた。
しかし、そんなボタフォゴだが、前節下位に低迷するバイーア相手にホームで引き分けているぐらいだから、とても強いチームには思えない。
前節まで首位だったヴァスコは、前節0−3で負けているし、前節3−0とぶっちぎりな戦いぶりでアドリアーノのデビュー戦を楽々飾ることができたコリンチャンスが今節は完封負けを喫するし、今後の動向もまったく読めない。


この試合、私はTV観戦だったが、我が長男はスタジアムに観に行っていたのだ。そのため、コリンチャンスには何としても勝ってほしかったのだが・・・。試合内容がすごかっただけに、この結果には残念でならない。
長男は、コリンチャンスのサッカースクールに通っており、本日からコリンチャンスの下部組織のセレクションのテストを受けるためにサンパウロに行ったのだ。そして、この試合でコリンチャンスの選手たちと一緒に入場し、そのまま試合を観ることになっていたのだ。
私は、TVにかじりつき、長男が映らないか凝視していたが、長男の姿も同じサッカースクールのチームメイトの姿も残念ながら見ることはできなかった。


さて、この試合、コリンチャンスは前節に続き、皇帝アドリアーノが途中出場した。
前節の初出場は、3−0と圧倒的なリードを持っていたので、余裕をもって出場させることができたが、本日の出場には個人的に非常に懐疑的だった。
こんな大事な試合で、ろくに活躍できるとも思えない選手を出すべきなのか?
とても、今のアドリアーノに絶対的な力があるとは思えないからだ。後半10分ぐらいに入ったが、案の定、ろくな動きはできていなかった。
アドリアーノを出場させることにより、コリンチャンスはどのように変化していくのだろうか?


今年のブラジル選手権も残すところあと9試合だ。今後、どのようなドラマが待ち受けているのだろうか?
十分に楽しんで見続けていきたい。

 第28節コリンチャンス対アトレチコ・ゴイアニエンセ ついにあの皇帝アドリアーノ出場。そしてコリンチャンス首位に立つ。


10月9日(日)、サントス対パウメイラス戦が終わった午後6時からコリンチャンスの試合があった。
私は、サントス勝利の余韻にひたりながら、愛犬を散歩に連れて行っていた。というのも、コリンチャンスの試合は6時半開始だと思っていたからだ。
散歩から戻ってきたら、すでに試合は始まっており前半15分になっていた。すでにコリンチャンスに1点入っていた。


コリンチャンスは、完全にゲームを支配し、その後も攻めまくっていた。
そして、前半36分にFWウィリアンが、ペナルティエリア少し外から巻くような回転をかけて、ゴール左上隅にゴールを決めた。まさに、ゴラッソだ。
そして、その5分後、MFアレックスがこれは縦パスを受けるためにペナルティエリア内に走り込み豪快にGKの頭上にゴールを決めたのだ。
前半だけで3−0だ。本当に強いコリンチャンスを見ることができた。


こうなると、あとの期待は、アドリアーノの登場を待つだけである。
舞台は整った。しかいs、待てども一向に出てこない。戦前の情だと、最後30分間の出場になるとのことだったが、その予定の後半15分を過ぎても、まったく出る気配がなかった。
やっと、後半30分過ぎに途中出場した。大活躍のMFアレックスとの交代である。
これは、この試合展開、大量得点があるからできることだろう。
それにしても、でかい。まるで相撲取りのようだ。15分弱で、ボールに触ったのは2回ほど。本日は、仕事らしい仕事はまったくしておらず、とりあえずのお披露目といった感じか?
しかし、あの体型を見る限り、とても活躍できるとは思えないのだが、どうなのだろうか?


コリンチャンスは快勝し、この日大敗したヴァスコに代わり、久々に首位の座に立った。
今後の優勝争いは、とても楽しみになってきたのだった。


因みに、この日、他にも注目のカードは行われていた。今節最大の注目カードは、通称フラフルと呼ばれるフラメンゴフルミネンセリオデジャネイロクラシコだろう。
ジーコも属していたフラメンゴは、ブラジル一のサポーター数を誇っており、私が住む街サルヴァドールでも、非常にファンの数が多い。
この街では、地元チームのバイーアと同じぐらいフラメンゴのファンがいるようにすら感じる。
この日、サントス対パウメイラス戦と同じく、午後4時試合開始だった。
フラメンゴにゴールが決まるとすぐにわかる。周りで歓声が上がるからだ。
そんなフラフルの試合は、フルミネンセが先制するもフラメンゴが2度につき追いつき、最終的にはフラメンゴが劇的な逆転勝利を得るのである。
しかし、この試合を通して、審判の判定がかなりフラメンゴ贔屓だったようで、フルミネンセの選手たち、そして監督のアベル・ブラガも相当に文句を言ったようで、何人も退場処分にさせられていた。
わたしは、先週の件があって以来、フルミネンセが大嫌いなので、先週の正反対でフルミネンセが劇的な負けを喫してくれて、いい気分になるぐらいだった。


つくづく、サッカーは山あり谷ありだと感じるのであった。

 第28節サントス対パウメイラス サントスは久しぶりに勝つことができた


10月9日(日)のことである。午後4時からサントス戦をTV観戦した。
サントスの試合はほとんど見ているが、この直前の試合、10月5日(水)の対グレミオ戦は所用があり見ることができなかった。結果は0−1で負け、3連敗を喫していた。
そんなチーム状況が最悪なサントスだった。
しかし、直前のグレミオ戦は見ていないので何とも言えないのだが、それ以前の負けた2試合は、試合内容は決して悪くないのだ。運に見放されているといった感じなのだ。
ということで、試合内容云々よりも、今のサントスに必要なのは勝利である。勝って、嫌な流れを断ち切らなければならない。そうしないと、降格さえも見えてくることになる。
来年、サントスは創立100周年を迎える。100周年を2部で過ごすわけには絶対にいかない。優勝は難しいだろうが、最後までいい戦いを続けてもらいたいものである。


ということで、この日のパウメイラス戦を迎えた。
セレソン週間の真っ只中なので、ネイマールはいない。この日の布陣は、ボルジェスとアラン・カルデッキの2トップで、トップ下にはイブソンが入っていた。


試合は、前半開始早々こそ、パウメイラスに攻められる場面があったが、前半15分以降は圧倒的なサントスペースになった。
しかし、これでもか、というほどに攻めるが、一向にゴールが決まらないのである。
そんなさなか、相手の快速FWマイコン・レイチが、時折攻め込んでくるといった展開だった。


このマイコン・レイチ、今年6月までサントスに所属していた。本当に足が速く、裏に出る動きなどは、天下一品である。前半戦の同カードでは、見事にゴールを決められていた。
しかし、この日は、ゴールは奪われることなく、事なきを得た。


前半は0−0で折り返した。


後半に入り、サントスの攻撃は、前半以上に増した。怒涛の攻撃といってもいいだろう。しかし、それが悉く入らないのである。


そんな中、後半17分ごろにはおもしろい場面があった。
パウメイラスDFがバックパスしたものをGKが手で捕球したのだ。これは、微妙な判定ではあったが、クリアではなくバックパスと見なされたのだ。
バックパスをGKが手で捕球するのは初めて見たので、どんな判定になるのかと思ったら、PKではなく、ペナルティエリアの内側のライン上にボールを置き、そこから間接FKになったのだ。壁は作ってもよいので、狭苦しいエリアに選手がびっちり壁を作っていた。
初めて見たが、かなり笑えた。
しかし、そんなサントスにとっては大チャンスも活かせず、ゴールを奪えずにいた。


これだけ攻め続けて、ゴールが奪えないと嫌な感じがしてしまう。サッカーには流れというものがあるので、自分のチームの時間帯というのが必ずある。それを活かしきれないと後でしっぺ返しを受けることになる。
まさに、この日のサントスはそんな感じだった。
しかし、そんな中後半29分、左サイドからSBレオがしぶとく粘り、クロスを上げ、ゴール前に構えていたボルジェスが見事に頭でゴールを決めたのだ。
やっと、サントスにゴールが決まった。ボルジェスが決めてくれた。3試合ぶりのゴールである。やはり、この人が決めないと、サントスはなかなか勝てないのだ。
これで、20ゴールである。得点ランキングの2位はホナウジーニョ・ガウーショとレアンドロ・ダミアオンの13ゴールなので、断トツのトップである。


この日のパウメイラスのGKは、正GKのマルコスではなく、22番をつけたデオーラという選手だった。初めて見る選手だったが、これが、スーパーセーブを連発していたのだ。敵ながら、あっぱれな活躍ぶりだった。


サントスにゴールが入ったが、これで安心はできない。いつもいとも簡単に失点するからだ。
いくつか、危ないピンチもあったが、なんとか切り抜け、ついに待望の勝利を手にすることができたのだった。


この結果、勝ち点38になり、11位になった。
残り約10試合になるが、いい試合を、そして一つでも多くの勝利を見せてほしいと思うのである。

 メキシコ対ブラジル やはり10番はこの人だ。ホナウジーニョ・ガウーショが魅せてくれた。 


昨日10月11日(火)、ブラジル・ブラジリア時間で午後10時30分からセレソンの試合が行われた。今回の相手はメキシコである。


先週の金曜とこの日は、国際Aマッチデーのため、セレソンの試合が行われたのである。
ヨーロッパではユーロの予選、アジアでは2014年W杯予選、そしてここ南米でも予選免除のブラジル以外はW杯の予選が行われた。ブラジルだけは、常に国際親善試合を行うことになる。
先週金曜日は、コスタリカコスタリカと、そしてこの日はメキシコでメキシコと対戦したのだった。


ブラジルで行われる平日の試合は、通常夜9時50分から始まる。これはTV中継の関係からなのだが、今回の2試合はそれよりも開始時間は更に遅かった。コスタリカ戦が夜11時から、そして昨日のメキシコ戦が夜10時30分開始だったのだ。
最近、この時間に始まる試合を見るのが結構厳しくなった。起きていられないのだ。これは年のせいなのだろうか?
コスタリカ戦は、前半早々に眠ってしまった。結果は、後半15分に挙げたネイマールのゴールでブラジルが1−0で辛勝していた。
そして昨日のメキシコ戦も、前半10分すぎには眠ってしまったのだ。
私は、前半10分にメキシコにゴールが入ったところまでは見ていたのだが、その後は眠ってしまい、気づいたら夜中2時ごろになっていた。


夜中に目が覚めて、唖然とした。今回のメキシコ戦はかなり楽しみにしていたからだ。
ちょうど、つけっ放しにしていたTVでスポーツニュースをやっており、2−1でブラジルが逆転勝ちをしたことを知った。このニュースを見て、見逃してしまったことを余計に悔しく思った。
しかし、TVのプログラムを見てみると、夜中3時からこの試合の再放送をやることになっていた。
ということで、リアルタイムではないが、一部始終を見ることができたのだった。


この日のセレソン(ブラジル代表)の先発は、以下の通りだった。
GK:ジェファーソン(ボタフォゴ)・・・ヨーロッパ組正GKジュリオ・セーザーを押しのけての堂々たる先発だった
右SB:ダニエウ・アウヴェスバルセロナ)・・・久々にセレソンでのダニを見た。しかし、イエローカード2枚で退場させられた。
CB:右チアゴ・シウヴァミラン)・・・セレソンレギュラーに定着しつつある
   左ダヴィド・ルイスチェルシー)・・・前試合から2戦連続先発。果敢にゴール前まで攻めていた。
左SB:マルセロ(レアル・マドリッド)・・・久々の先発。この日は、本領発揮の大活躍だった。
ボランチルーカス・レイヴァリヴァプール)・・・ほぼセレソンレギュラーに定着
     フェルナンジーニョシャフタール・ドネツク)・・・私はこの日初めて見た選手
トップ下:ホナウジーニョ・ガウーショ(フラメンゴ)・・・フラメンゴで復活。やはり10番がよく似合う。キャプテンとして現セレソンを牽引している。この日は、大黒柱として存在感あるプレーを見せ続けた。
FW:右ルーカス(サンパウロ)・・・18歳の超新星。この日は、ほとんど見せ場なし。
   中央フッキ(ポルト)・・・ポルトでの大活躍を経て、最近セレソンに召集された。この試合が初先発だろう。日本で長らくプレーしていたようだが、私は日本でのプレーを知らない。この日は、存在感を見せていた。
   左ネイマール(サントス)・・・19歳にして現セレソンの絶対的なエース。この日も、さすがネイマールという技を時折見せてくれた。
以上の11名である。


前試合のコスタリカ戦とだいぶ変わった感じがする。
コスタリカ戦は、初先発の選手が多い感じがしたが、この日は、かなり慣れたメンバーに戻した感じがした。


メキシコの選手についてはほとんど知らないのだが、マンチェスター・ユナイテッドでの活躍が目新しいハビエル・エルナンデスが先発で出ていた。あとは、10番をつけたドス・サントスという選手は有名だと思った。


メキシコは、黒いユニフォームだった。黒いユニフォームといえばドイツのセカンドユニフォームだが、ドイツのはとてもかっこいいと思うのだが、このメキシコのはなぜかまったくかっこいい感じがしなかった。


さて、試合は、開始早々からブラジルがよく攻めていたが、前半10分、あっけなくメキシコにゴールが決まってしまう。クロスボールをDFダヴィド・ルイスがクリアしたボールは無情にもゴールマウスの中に入ってしまったのだ。
早くも1点ビハインドである。


その後も、ブラジルのほうが圧倒的にチャンスを作っていた。フッキはかなりボールを触っていた。
攻撃は、10番のホナウジーニョが中心に組み立てていた。この人のプレーはまともに見るのはかなり久々な感じがするが、非常に安定感があるというか、安心して見ていられた。
今年早々フラメンゴに加入したばかりのころは結果が出せず期待外れな感もあったが、試合を重ねるごとに徐々に調子が出てきて、今では得点ランキングで2位につける活躍ぶりである。
この日のプレーを見ると、やはり10番はガンソよりもホナウジーニョだな、と思ってしまう。


前半終了間際、ペナルティエリアダニエウ・アウヴェスがファウルを犯し、PKを献上してしまう。その上、2枚目のイエローカードで退場という大失態まで犯してしまったのだ。
しかし、このPKをGKジェファーソンが見事に止め、事なきを得た。
前半、終始圧倒的に攻めたブラジルだが、得点を奪うことはできず、反対にシュート数ゼロのメキシコが1−0とリードで折り返した。


ダニの位置の右SBにはアドリアーノバルセロナ)が入った。FWルーカスと交代した。
後半は、さすがにメキシコもシュートを打ってきたが、やはりブラジルが攻める展開に変わりはなかった。
後半30分も過ぎ、停滞ムードが漂う中、ネイマールが倒されゴール正面やや左で得たFKをホナウジーニョが見事に決めた。これは、本当にゴラッソ(素晴らしいゴール)だった。
ホナウジーニョの素晴らしさは、正確なプレースキックにも表れている。セレソンでは本当に久しぶりのゴールだろう。本人は相当に嬉しかったと思う。本当に決める人が決めてくれた。


そしてその直後、今度は左サイドをぶち抜いたマルセロがペナルティエリアまで一人で持ち込んで豪快なシュートを決めてくれた。
マルセロは、本当にいい選手だと思う。この突破力は、右サイド以上だと思う。


結局2−1で、ブラジルが逆転勝利を収めたのだった。
なんとか面目を保ち、勝つことができた。


この日、ザッケローニの日本は8−0と豪快に勝ったが、マノ・メネーゼスセレソンはなかなか簡単には勝てない。昨年8月、就任仕立てのころは、あまりにもつまらなく不評だったドゥンがのセレソンからの反動もあり、かなりの高評価を得ていたが、最近では国民の支持も停滞気味である。
しかし、一つ一つ積み重ねていかなければならないのだろう。
セレソンのレギュラーがまだ固定していないことは、決して悪いことではないと思う。選手の好不調の波は必ずあるのだから、いろいろな選手を試す柔軟な姿勢はとてもよいと思う。


そして、強く美しいセレソンを見続けていきたいと思うのである。

 サントスのホームスタジアムでおもしろいポスターを見つけた


先日、久しぶりにサンパウロに行ってきた。たまたま業務でサントスに行く機会があり、サントスのホームスタジアム"Vila Belmiro"の前を通ったら、おもしろいポスターが掲げられていた。


"Vamos ser Tri Santos(サントス、三冠を取ろう)"と書かれており、サントスの有力選手4人が、両手で目じりを引っ張るポーズをとっているのだ。


これには、かなり笑えた。
要は、「12月に日本で行われるクラブW杯に出場することが決まり、日本で優勝しましょう」ということで、日本人をイメージしてこのポーズをとっているのだ。


こちらでの日本人のイメージは、「目が細い」というもので、よく日本人を蔑視して、この目じりを引っ張るポーズをとったりするのだ。


これを見たら怒る人は怒るだろう。
しかし、日本人のイメージはそうなのだから仕方がないだろう。それよりも、私などは、日本を話題にしてくれて嬉しく思ったぐらいだ。


私は、日本に住んでいる人たちがうらやましくて仕方がない。何といっても、サントスの世界一を決める試合を観ることができるのだから・・・。


あと2か月後に迫った。
私はTV観戦で応援することになるだろう。
何としても、最強といわれているバルサを破り、世界一になってほしい。
そして、今二つ星のついているエンブレムを三つにしてほしいと思うのである。



※写真は、そのポスター。
選手は、左からレオ(左SB)、ネイマール(FW)、ガンソ(MF)、ハファエロ(GK)の4人。

 第27節ヴァスコ対コリンチャンス 首位攻防戦は両者譲らず引き分けた


本日、10月2日(日)午後4時から注目の首位攻防戦が行われた。
前節を終え、首位がヴァスコで勝ち点49.続いて勝ち点2差でコリンチャンスが続いていた。
普段ほとんどサントス戦しか見ないのだが、サントスの優勝がかなり難しくなった今、長男がファンで私も2番目に好きなコリンチャンスを応援しようと思い、この日はTV観戦したのだった。


今季、まさかヴァスコがここまで快進撃を続けるとは思わなかった。
ヴァスコは、2008年に2部に降格した。1年で1部に復帰したが、去年まではかなり弱い印象しかなかった。
それが今年は、いきなりコッパドブラジルで優勝し、早々に来年のリベルタドーレス杯の出場権を獲得しただけでなく、あれよあれよという間に首位に躍り出ていたのだった。
近年、ナショナルレベルでのタイトルを2つ獲るチームはない。しかし、今年のヴァスコは、久々にコッパドブラジルとブラジル選手権の2冠を達成する可能性を秘めているのだ。
今年のヴァスコ、有力選手は、元セレソンで長らくフランスでプレーしていた8番をつけるジュニーニョ・ペルナンブカーノと前節でハットトリックの大活躍をした10番のジエゴ・ソウザ、それにインテルナシオナウから今季移籍してきた9番のFWダレクサンドロといったところか。


対するコリンチャンスは、ブラジル選手権前半戦ではほぼ一貫して首位をキープしていた。しかし、ここ数試合で足踏み状態が続き、首位の座から陥落してしまっていたのだった。
ホナウド(あの有名なロナウド)やホベルト・カルロス(これも有名な通称ロべカル)が今年2月にいなくなったが、いなくなってから、それほどスター選手はいないのに、不思議とよい成績を収めているのだ。
コリンチャンスの今いる有力選手は誰だろうか?真っ先に思い浮かぶのは、FWリエジソンだろう。長らくポルトガルスポルティングでプレーしており、今季からブラジルリーグに復帰したのだ。ストライカーとして9番をつけ、よくゴールを決めている。
ほかには、浦和レッズで大活躍したエメルソンや元鹿島アントラーズダニーロぐらいだろうか。あの有名な元セレソン巨漢FWのアドリアーノも今季からコリンチャンスに入ったが、まだプレーせずにいる。
これは余談だが、同じく鳴り物入りで今季サンパウロに加入した元セレソンFWルイス・ファビアーノは、本日のフラメンゴ戦でやっとデビューを飾った。


そんな両チームの対戦は、かなり楽しみだった。


試合開始から攻め続けたのはホームのヴァスコだった。そんな中、ヴァスコが、CKから先日セレソンに選ばれ先発出場を果たしたCBデデーが頭で決めて先制したのだ。前半15分のことである。
なんとしても負けられないコリンチャンスも、徐々にチャンスを作り出すようになり、前半20分、元鹿島アントラーズダニーロからのクロスをMFアレックスが豪快に蹴り込み、同点に追いついたのだ。


その後は互角の勝負といった感じだろうか。
しかし、前半終了間際に、カウンターからヴァスコにゴールを決められ、前半は2−1ヴァスコで折り返した。


後半も両者譲らず、がぶり四つといった感じだったが、コリンチャンスのほうがチャンスを作れていた感じがする。
そんな中、後半22分、FWウイリアンからのクロスをダニーロが見事に頭で合わせ、コリンチャンスが同点に追いついたのだ。
この日のダニーロは非常に目立っていた。長身を生かし、何度もゴール前で決定的なヘディングをしていた。


結局、そのまま2−2でゲームセットとなり、両者勝ち点1ずつ分け合った。


この結果、前節終了時と同じく、勝ち点2差でコリンチャンスが追う状態が続くことになった。


サントス以外の試合は久々に見たが、なかなか白熱したいい試合を見ることができたのであった。

 第7節トッテナム対アーセナル とにかく速いプレミアリーグ


本日、10月2日(日)、ブラジルのこちらの時間で昼の12時からプレミアリーグの好カード、トッテナムアーセナル戦をTV観戦した。
スタジアムは、トッテナムのホームのホワイト・ハート・レーンである。昨年10月にロンドンを訪問した際にスタジアムの前まで行ったのだが、残念ながらチケットが手に入らず、ショップだけ見て帰ったという思い出深い場所である。
また、確か昨季のこの対戦カードで、試合後にトッテナム監督のレドナップアーセナル監督のヴェンゲルに握手を求めて拒否されるということも起きていたと思った。
北ロンドンダービーと呼ばれる因縁の対決でもあるのだ。


久々のプレミアリーグのTV観戦になったが、まず感じたことがスピード感である。とにかく動き、特にボールの動きが異常なぐらいに速く感じられた。私は、昨季からヨーロッパサッカーを見始めたぐらいで、本当に詳しくないのでなんとも言えないのだが、これがプレミアリーグの特徴なのか?それとも、トッテナムの3番、左SBのベイルがとにかく速いので、そのような印象を抱いたのか?ブラジルのサッカーが余程チンタラしているのか?よくわからないが、とにかく速いと感じたのだ。
だから、そのスピード感溢れるプレーに相当楽しむことができた。
特に、先ほど名前を挙げた、トッテナムのベイルは素晴らしいと思った。あれだけスピード感溢れる選手はなかなかいないだろう。見ていてそのプレーにほれぼれするくらいだった。


私は、ヴェンゲルが好きでないし、トッテナムはホームスタジアムの前まで訪れたという愛着感があるので、トッテナムを応援しながら見ていた。
もし、アーセナルに宮市や今季加入した元コリンチャンスの左SBアンドレ・サントスでも出ていたら、見方も変わったかもしれないが・・・。


試合は、序盤はホームのトッテナムが優勢だったと思う。スピード感溢れる攻撃で、アーセナルのゴール前を何度も脅かしていた。しかし、なかなかゴールは揺らせない。
そんな中、前半40分に11番のファン・デル・ファールトのスピードに乗った豪快なゴールで先制した。
このときのファン・デル・ファールトの喜びようはすごかった。このスタジアムは、客席とピッチが異常なほどに近く、フェンスもないようで、観客のところに選手が行くことができるのだ。大喜びで、サポーターのもとに走って行っていた。


前半は1−0でトッテナムがリードして折り返した。
しかし、後半早々にアーセナルにゴールが決まってしまった。


その後は、両者互角といった感じか。何とか、トッテナムにゴールが入ってほしいと思いながら見ていたのだが、なかなか入らなかった。
そんな中、後半30分、ゴール前の混戦から相手DFが弾いた球を後ろから走りこんできた28番のウォーカーという選手がペナルティエリア少し外から豪快に決めてくれたのだ。
これには私も喜んだ。


そのままゲームセットし、2−1でトッテナムが見事にこの大事な北ロンドンダービーの勝利を飾ったのだった。


この試合を見て、プレミアリーグではトッテナムを応援しようと思った。
今までは、テヴェスが好きなので、どちらかというとマンチェスター・シティーを応援していたのだが、テヴェスにいろいろな問題が発生し、テヴェスがマンチェスター・シティーで出ることがほとんど望めない今となっては、マンチェスター・シティーを応援する理由は何もない。
本日、トッテナムの試合には心動かされた。ベイルを筆頭に、11番のファン・デル・ファールトにもスピード感が感じられ、とにかくそのスピード感に圧倒されたのだ。
去年、オフィシャルショップでポロシャツや帽子などのグッズもいろいろ買ったし、思い入れもあるし・・・。


注目の、試合後に監督同士が握手するか見たかったのだが、TV中継ではその映像はまったく映してくれなかったので、残念ながらわからなかった。


この試合のTV観戦は、私にとってこれからのプレミアリーグの観戦を楽しみにさせてくれるきっかけとなってくれたのだった。