第29節コリンチャンス対ボタフォゴ ブリンカデイラ(冗談でしょ?)としかいいようがない試合だった


本日10月12日は、子どもの日で祝日だった。そんな祝日の今夜、首位に立つコリンチャンスはホームにボタフォゴを迎えた。夜9時50分からの試合だった。
今その試合が終わったが、ブリンカデイラとしかいいようがない。ブリンカデイラとは、冗談でしょ、という意味だ。


結果は、0−2でコリンチャンスは負けた。
しかし試合内容は、ボール支配率62%対38%、シュート数24本対6本、コーナーキック20本対1本とコリンチャンスの一方的な試合だった。
おまけに後半14分には、ボタフォゴの左SBコルテスが2枚目のイエローカードで退場になった。
とにかく、コリンチャンスはシュートが決まらないのだ。悉く、DFに跳ね返されていた。


毎年その傾向にあるが、ブラジルリーグには絶対的な強者はいない。常に混戦だ。
今節は、本日と明日に行われるが、本日終了時点で暫定で、1位は本日負けはしたが、29試合で15勝8敗6分けの勝ち点51でコリンチャンスのまま。2位は28試合で14勝6敗8分けの勝ち点50で明日試合のあるヴァスコ。3位に28試合で14勝7敗7分けの勝ち点49で本日コリンチャンスに勝ったボタフォゴ、という順になっている。


本日の試合を見る限り、ボタフォゴはまったく強いとは思えないが、決めるべきときに決め、徹底的に守りきる。これはかなりすごいのかもしれない。
前から思っていたが、やはりロッコ・アブレウ(ウルグアイ代表)の決定力は凄まじいものがある。本日も1点目はあっけないほどのクロスを軽々頭で決めていた。
そしてディフェンス、特にDFマルセロ・マットスは悉く枠内へのシュートを跳ね返していた。
しかし、そんなボタフォゴだが、前節下位に低迷するバイーア相手にホームで引き分けているぐらいだから、とても強いチームには思えない。
前節まで首位だったヴァスコは、前節0−3で負けているし、前節3−0とぶっちぎりな戦いぶりでアドリアーノのデビュー戦を楽々飾ることができたコリンチャンスが今節は完封負けを喫するし、今後の動向もまったく読めない。


この試合、私はTV観戦だったが、我が長男はスタジアムに観に行っていたのだ。そのため、コリンチャンスには何としても勝ってほしかったのだが・・・。試合内容がすごかっただけに、この結果には残念でならない。
長男は、コリンチャンスのサッカースクールに通っており、本日からコリンチャンスの下部組織のセレクションのテストを受けるためにサンパウロに行ったのだ。そして、この試合でコリンチャンスの選手たちと一緒に入場し、そのまま試合を観ることになっていたのだ。
私は、TVにかじりつき、長男が映らないか凝視していたが、長男の姿も同じサッカースクールのチームメイトの姿も残念ながら見ることはできなかった。


さて、この試合、コリンチャンスは前節に続き、皇帝アドリアーノが途中出場した。
前節の初出場は、3−0と圧倒的なリードを持っていたので、余裕をもって出場させることができたが、本日の出場には個人的に非常に懐疑的だった。
こんな大事な試合で、ろくに活躍できるとも思えない選手を出すべきなのか?
とても、今のアドリアーノに絶対的な力があるとは思えないからだ。後半10分ぐらいに入ったが、案の定、ろくな動きはできていなかった。
アドリアーノを出場させることにより、コリンチャンスはどのように変化していくのだろうか?


今年のブラジル選手権も残すところあと9試合だ。今後、どのようなドラマが待ち受けているのだろうか?
十分に楽しんで見続けていきたい。