決勝ブラジル対ポルトガル

U20のW杯がコロンビアで行われている。日本は出場していないので日本ではあまり話題にはなっていないようだが、ブラジルではそれなりに盛り上がっている。
本日8月20日土曜日夜に、U20W杯の決勝が行われた。


この大会はコッパアメリカが終了してから開幕し、約3週間の日程で行われていた。ブラジル代表ではサントス(ほとんどが元だが)の選手が3人選ばれているので、見たいと思っていたのだが、ブラジルに戻って以来時差ぼけなどで今までろくに見ることができず、決勝まで来てしまった。
サントスから3人といっても、ネイマールは選ばれていない。超新星と話題のサンパウロの18歳、ルーカスも選ばれていない。どうも、時期がほぼ重なるコッパアメリカで戦ったフル代表に選ばれた選手は召集してないようだ。
そんなU20のW杯だったが、ブラジルが決勝まで残ってくれていたので、初めて見ることができた。


本日の決勝戦は、ブラジル・ブラジリア時間で午後10時開始だった。本日は夜、外食していたのだが、このために間に合うように帰ってきた。
9時過ぎには帰宅し、9時半ごろからTVをつけ始めた。


ブラジルの先発メンバーで知っているのは、サントス(ポルトへ移籍するらしいが今のところまだ所属はサントスになっている)の右SB、2番のダニーロサンパウロのMF、8番のカゼミーロ、そしてこれはちょっと驚いたのだがイタリアのインテルのMFで10番のフェリペ・コウチーニョぐらいだった。
相手のポルトガルは知っている人は皆無だった。


さて、試合は早々に動いた。
開始4分、ブラジルがFKからのボールが直接ゴールに入ったのだ。これは、ゴール前の誰かに合わせようとして蹴った球が、結果的に誰の頭にも触れずにゴールマウスに入って行ったのだった。キッカーの11番オスカルのゴールになった。
しかし、その数分後の10分、今度はポルトガルにゴールを奪われてしまう。
これは、かなりの派手な試合になるのかなと思っていたが、不覚にもその後すぐにソファの上でうたた寝してしまっていた。
気づいたら、前半終了間際になっており、1−1のままだった。


この試合、久しぶりに名前を聞いた10番をつけているコウチーニョの動きに注目しようと思っていたのだが、結局よくわからなかった。短い時間ながら私が見る限り、トップ下の位置で、けっこうボールを保持し、ドリブルで前線に上がっていた。出来の良しあしはよくわからなかったがそれなりの動きだったのではないだろうか。
コウチーニョは、かなり前、数年前からブラジルでも相当に話題になっていた。ネイマールが話題になるよりもずっと前のことだ。相当の若さでイタリアのインテルと契約したからだ。私自身、インテルにはまったく興味がなく、インテルの試合を見るようになったのは長友が加入してからなのだが、それらの試合でコウチーニョがプレーしている姿はまったく見ていないので、どのぐらいの選手なのかまったくわからないでいた。しかし、こうやってこの年代の代表に選ばれ、レギュラーで活躍していることを知り、少し嬉しく思った。
そんなコウチーニョだが、後半途中で、7番のドドーという選手と交代する。
知らない選手だったが、このドドーがよかった。左のMFというか、ウイングのような位置で、相当に攻撃の基点になっていた。後半終了約10分前の2点目のゴールはこのドドーが基点となり、GKの弾いたこぼれ球をオスカルが決めたものだった。


2−2で延長に入り、延長後半6分にまたもオスカルが決めた。これは、右サイドからふわりと浮かした球がそのままゴールに吸い込まれていったのだ。
結局これが決勝点となり、ブラジルが3−2で勝ち、優勝を決めたのだ。
この11番をつけたオスカルは、この日3得点と大活躍したが、ゴールだけではなく、右のウイングの位置で、相手を抜いたり、かなりいい動きを見せていた。まったく知らなかったが、ブラジルのインテルナシオナルの選手らしい。果たしてインテルではレギュラーなのだろうか?


前半のほとんどを見逃してしまったが、なかなかいい決勝戦を見ることができたのだった。