第6節インテル対ナポリ 今季初の長友途中出場の試合はほろ苦いものになってしまった


この試合、本日10月1日(土)、ブラジルのこちらの時間で午後3時45分に開始されTV観戦したのだった。


残念ながら、前監督ガスペリーニは解任された。その後、ラニエリという人が新監督に就き、不思議なもので、就任早々2連勝を飾っていた。
インテルの試合を見るのは、2週間前の対ローマ戦以来で、新体制ではどんな戦い方をするのか、けっこう楽しみにしていた。


しかし、TVをつけ、一気にその楽しみな気分が吹き飛んでしまった。
長友が先発ではないのである。システムは4バックに戻っており、左SBはキヴ、右SBはマイコンが先発だった。マイコンはこの試合から復帰したようだ。


TVはつけたのだが、開始からしばらくは、個人的にほかの作業もしていたので、あまり真剣に見ていなかった。しかし、インテルが優位に試合を進めている感じだった。
本格的に見始めたのは、前半15分ぐらいからだった。
圧倒的に、インテルが攻めている気がした。時折ナポリも攻めるが、あまりにシュートの精度が悪く、まったくゴールの予感がしなかった。


この試合、当初はインテルを応援しようと思っていたのだが、私の心は自然とナポリを応援するようになっていた。
もともとインテルというチームは嫌いだった。今年1月に長友が入団したので、インテルの試合を見るようになり、長友がいるので応援するようになった。それは、インテルを応援するというよりも、長友を応援するという感じだった。
それが今季、ガスペリーニに監督が代わり、このガスペリーニのやろうとしているインテルが好きになったのだ。3バックで、長友が、そして前サントスのジョナタンがSBより1列前のMFでプレーするサッカーをとても楽しく感じたからだ。
しかし、残念ながら、この新体制は結果を出すことができず、ガスペリーニは解任されてしまったのだ。
その後、監督が代わった途端にこのチームは勝ちだした。2試合とも、長友は先発で使われていたのでまあよかったのかもしれないが、私としては何となくおもしろくない部分もあった。


この日、初めてラニエリという監督を見た。私は、イタリアサッカー、ヨーロッパサッカーにまったく詳しくないので、この監督がどういう人なのかまったく知らなかった。
ただ、この日初めて見て、何となく、好感は持てない感じを受けてしまった。
その上、この日の試合は、長友も出ていない。もう一人の個人的に注目している選手、ジョナタンについてはベンチ入りすらしていない。
そんなことから、TV観戦を始めるうちに、何となく、インテルに負けてほしい気がしてきたのだ。


しかし、そんな私の気持ちをあざ笑うかのように、インテルは、いい攻撃をし続け、ナポリにはほとんどチャンスらしいチャンスは見受けられなかった。
そんな中、後半40分ぐらいに、MFオビが2枚目のイエローカードを受け、これがペナルティーエリア内での反則と見なされ、ナポリにPKが与えられたのだ。これは、VTRで見る限りペナルティエリア外だったが、抗議する人もおらず、PKになったのだ。それと同時に、左SBキヴが負傷か何か知らないが自ら交代を志願し、長友と交代したのだ。


ナポリを応援しながら見ていた私だが、長友が出てきて、非常に微妙な気分になった。
しかし、「ナポリ、決めろ!」という思いでPKを見ていた。キッカーは外したが、詰めた選手が押し込みゴールが決まった。ナポリ先制である。


そのまま、0−1で前半は終了した。


後半は、長友絡みならゴールが決まってほしいと思いながら見ていた。
しかし反対に、そんな長友絡みでゴールを決められてしまうとは・・・。


この日の長友の動きはどうだったのだろうか?
ガスペリーニ体制のMFのときよりも、だいぶ抑えている感じを受けた。それなりに、左サイドを駆け上がる姿はTVでもアップで映っていたが、今までのような派手な動きはなかった。
この日長友が一番注目を浴びたのが、2点目のゴールを献上してしまったシーンだろう。
長友はよく戻り、相手FWに体を入れてディフェンスすることができた。しかし、その態勢になったら一刻も早くクリアするのが定石だろう。たとえゴールラインを割っても一刻も早くクリアしなければならないだろう。しかし、このとき、そのままGKに獲らせようとしたのだろうか、そのまま体を入れたディフェンスをし続けたのだ。
そして、相手に一瞬の隙を突かれ、ゴールを決められてしまったのだ。
この2点目は痛かっただろう。1点差と2点差では天地ほどの違いがある。
特に、ナポリがよかったとは思わなかっただけに、インテルとしては痛恨の失点だった。


その後も長友は特に光ったプレーもなく、インテルはさらにゴールを決められ、結局0−3でナポリに負けたのだった。


ラニエリになってから勝った2試合を見ていないので何とも言えないが、この敗戦が、インテル、そして長友に与える影響は計り知れなく大きいような気がする。
本日の試合で一番印象に残ったのはマイコンだ。やはり、相当な存在感のあるプレイヤーだと思った。
それに、長友は立ち向かわなければならないのである。


信用は、積み上げるには時間がかかるが、失うときは驚くほど早い。
長友はどうだろうか?


気持ちを入れ替えてやるしかないだろう。
どんな人でも、失敗することはあるだろう。それを糧にし、克服していくしかないのだと思う。


長友には頑張ってほしい。
きっと長友なら、やり遂げてくれるだろう。
また、長友の勇姿を見たいと思うのである。