第27節フルミネンセ対サントス またもサントスは劇的な負けを喫した


先ほど、サントスの試合が終わった。またも劇的な負けであった。スコアも前節同様2−3で負けた。
本日、10月1日土曜日夕方6時から、サントスの対フルミネンセ戦がアウェイであった。


この試合、序盤は圧倒的なサントスペースだった。前半20分ぐらいまでは、圧倒的に攻撃を仕掛けていた。しかし、なかなかゴールは決まらない。
徐々にフルミネンセもペースを掴みだす。
そんな中、サントスGKハファエロのゴールキックから最前線に走り出したネイマールにボールが渡り、ペナルティエリア少し外から振り抜いた球はGKの手を弾いたが見事にゴールの中に入っていったのだ。前半32分のことだった。
ネイマールの待望のゴールだった。先日のセレソンでのゴールがきっかけになったのか、待望のゴールが生まれたのだった。
そのゴールを決めた後にやったパフォーマンスが、"Head shoulders knees and toes"の振り付けである。この歌は、ブラジルでも子どもたちの間で歌われているようだ。子どもが生まれて、今月こどもの日があるからなのか?なぜかわからないが、この振り付けを3人でやっていた。


さて、そんなサントスにとってはいい雰囲気になったが、フルミネンセも負けてはいない。その約10分後、ゴール前の混戦から一度はGKハファエロが弾いたが、そのこぼれ球を決められてしまったのだ。
そのまま、前半は1−1で終了した。


後半から、フルミネンセはデコが投入された。
昨年デコは鳴り物入りでブラジルリーグに復帰したが、ほとんど活躍らしい活躍は出来ていなかった。今季も、ここまでブラジル選手権27試合中8試合しか出ていない。ここ2か月ぐらいは、ほとんどベンチ入りすらしてないようだった。
そんなデコが出てきたのだ。どんなプレーをするのか見ものだった。
かなりボールには触っていた。悪くないと思うが、特に超一流プレイヤーという感じはしなかった。


後半は、両チーム互角な感じだった。サントスにとって、楽に攻撃させてもらえない。フルミネンセは、しぶとく中盤でのボール支配はよくしていた。現在5位と上位に位置づけているだけはあると思わざるを得なかった。


本日のサントスの先発は、警告明けからネイマールが復帰し、エラーノも怪我から復帰していた。
左SBレオが前試合でレッドカードを受けたため、左SBは初めて見るエデール・リマという選手だった。
一方フルミネンセで有名な選手といえば、セレソンの常連FWフレッジぐらいか。


後半互角な戦いが続いていたが、後半26分、ネイマールがFKを不用意に相手に渡してしまい、それを繋がれ最後は途中出場のFWハファエロ・ソビスに豪快に決められてしまった。
これで、私はかなりトーンダウンしてしまった。中盤でのフルミネンセが相当にしぶとく、なかなかフィニッシュまで持ち込めず、決定的な場面を迎えられていなかったからだ。


この後、フルミネンセは露骨な時間稼ぎをし始める。GKなんて、シュートを受けて止めただけで、地面に転がり、まったく起きようとしない。これだけで2〜3分はロスしただろう。サントスの選手たちは相当に審判に文句を言っていた。
それ以上にひどいと思ったのは、フレッジの態度だ。後半40分ごろに交代されたのだが、まったく外に出ようとしない。グランド内で、おもむろにストッキングを下げ、すね当てを取り出したのだ。まったく外に出ようとしないので、サントスの選手が審判に文句を言ったりしていたが、見かねたネイマールフレッジを抱えるようにして外へ急いで出そう試みていた。
これが、フルミネンセのキャプテンのすることか?普段は英雄然としていて、本当に偽善者のようだ。今まではけっこういいイメージだったが、この態度で一気に嫌いになった。


もう残り5分、フルミネンセは時間稼ぎしか考えていなかったので、なんとしてもサントスにゴールを決めてほしかった。
そんな中、後半44分に途中出場の初めて見るFWヘンテリーアが見事にゴールを決めたのだ。
これには、「ゴーーーーール!」と大声で叫んでしまった。
この時点で2−2の同点になったのだ。


ロスタイムは5分だった。まだ5分丸々あるので、もう1点だ、と思いつつ見ていたのだが、このロスタイム、なかなかサントスがボールをキープできない。
最後49分50秒ぐらいで、相手にCKを与えてしまった。最後のプレーになるだろうと予想は出来たが、まさか最悪の結末が待ち受けているとは思わなかった。
このCKを憎き相手、フルミネンセに決められてしまったのだ。


もうこれは悪夢としか思えない。
天国から地獄とは、まさにこのことだ。
相手のホームだったので、観客はもう大騒ぎ、大喜びである・・・。


まあ、サッカーなんてこんなものだろう。先週も同じことを書いたような気がする。
まあ、これが現実なので仕方がない。
せっかく、ネイマールが久々にゴールを決めたが、それだけだった。
せっかく、前々試合まで一気に駆け上がったのに、この大事なときに連敗である。
もう、今季のタイトルは諦めざるを得ないだろう。
非常に残念だが、これが今のサントスの実力なので仕方がない。


本当に、残念な結果だったのである。