第3節レアル・マドリッド対ヘタフェ 今季のレアルはいけるかもしれない


昨日9月10日(土)、今季初めてスペインリーグの試合をTV観戦した。レアル・マドリッド戦である。ブラジル、サルヴァドールの時間で午後3時開始だった。
去年10月、私はスペインに旅行し、レアルの試合もバルサの試合もスタジアムで観戦した。そのときの印象は、レアルのほうが強いというものだった。バルサはサントス同様、攻撃は物凄いが守備に脆さを感じた。一方のレアルは、すべてにおいて完璧に思われた。特に、クリスチアーノ・ホナウドの突破力は誰よりも勝っていると思ったものだった。
しかし、その後の両チームの直接対決を見て、そんな私の印象は少し見当違いのようだった。しかし、そのとき、レアルの強さを目の当たりにして、レアルのファンになったのだ。


さて、そんなレアル・マドリッドの今季2試合目をTV観戦した。2試合目だが、第1節が延期ということになっており、この試合は第3節らしい。
この試合、レアルの先発選手は、新加入のファビオ・コエントランが入った以外、去年と同じメンバーだった。ファビオ・コエントランケディラの位置に入っていた。センターFWはベンゼマだった。


試合は、立ち上がりから完全にレアルペースだった。これでもか、というぐらいに素晴らしい攻撃を見せていた。
右SBのマルセロの動きが光っていた。先日セレソンにも選ばれ、乗りに乗っているという感じだった。
新加入のファビオ・コエントランは動き自体はいいのだが、シュートの精度があまりに悪すぎた。2回はゴール前で決定的なチャンス外していた。


レアルサッカーショーといった感じの中、早くも前半13分、マルセロ、ファビオ・コエントラン、オジル、ベンゼマと繋ぎ、ベンゼマがきれいにゴールを決めた。本当に美しすぎるほどのパス回しを、最後は職人ゴールゲッターが決めたという感じだ。
その後もレアルサッカーショーは続くが、追加点が奪えない。そんな中、一瞬の隙を突かれ、相手にゴールを許してしまう。前半38分のことだ。
さすがに、これだけ素晴らしいサッカーを見せつけるレアルも、簡単には勝たせてもらえないことを思い知らされる一撃だった。
そのまま前半が終了した。1−1だった。


後半は、レアルに前半ほどの勢いがなくなった。少し嫌な雰囲気だったが、そんな中、後半15分にクリスチアーノ・ホナウドが、倒されPKを得た。VTRで見ると、ぎりぎりだがペナルティエリアの外側での反則だった。まあ、こんなこともあるだろう。これをクリスチアーノ・ホナウド本人がしっかりと決め、勝ち越しに成功した。
その後、後半24分には、速攻からクリスチアーノ・ホナウドの鋭いロングパスにベンゼマが見事に反応してゴールを決め、3点目が入った。
その後、相手に1点入れられてしまい、3−2になった。


そんな中、ジ・マリアに代わりカカーが入った。久しぶりにカカーのプレーを見た。意外にも、かなりボールに触っていた。そしてけっこう決定的なパスなど出していた。
そんなカカーの縦パスから、これも試合終了間際に入ったイグアインがゴール前で絶妙にDFを二人ぐらい交わし、見事にゴールを決めたのだ。これには脱帽だ。ほんの5分ほどの持ち時間できっちり仕事をやってのけたのだ。


結局4−2でレアルが勝った。一筋縄にはいかなかったが、まあ快勝といっていいだろう。それぞれの選手が持ち味を出し、勝利に貢献してくれたと思う。


この日、バルサチャンピオンズリーグの試合を意識し主力を温存したせいもあって、引き分けたようだった。
まだ2試合終わっただけだが、この時点で勝ち点2のリードである。


まだまだシーズンは始まったばかりである。しかし、好スタートを切れていること、ライバルよりも一歩先を進んでいることは、レアルにとって好材料だろう。
この調子で、レアル・マドリッドは、素晴らしいサッカーを見せ、快進撃を進めてほしいと思うのである。