準々決勝ドイツ対日本 なでしこジャパンは王者ドイツを破った!


女子W杯が行われている。女子サッカーの日本代表は、なでしこジャパンの通称で親しまれている。
日本は、世界ランキング4位だそうである。そして、今回のW杯の目標は優勝だとのことである。


世界ランキング4位なら、優勝を狙ってもまったくおかしくないだろう。
そんな話題を耳にしていたので、女子W杯の試合もTV観戦したいと常々思っていた。


この大会も、いつの間にか決勝トーナメントに進んでおり、日本も進み、その初戦の相手は、ドイツとなっていた。
ドイツといえば、開催国でもあるし、W杯では過去2連覇している超強豪国である。
世界ランキングを見ると、1位がアメリカ、僅差の2位でドイツである。その後3位がマルタ擁するブラジル、そして我が日本は堂々の4位に入っているのである。


当然、決勝トーナメントはTV中継されると思っていた。
この試合、ブラジルの時間で7月9日(土)午後3時45分開始だった。
この時間は、コッパ・アメリカのブラジル戦がちょうど行われていたので、当然のごとく、私はそちらのほうを見たのだが、同じ時間帯になりとても残念だと思った。しかしそれ以前に、女子W杯の試合はTV中継されていなかった。


そのため、コッパ・アメリカのブラジルの試合が終わった後、インターネットで試合経過を確認していた。
ずっと、0−0のままだった。そのまま延長戦に入ったとなっていた。
そんな中、たまたまNHKのニュースを見ていたら、「今1点なでしこジャパンに入りました」と言うではないか・・・。
そのまま、インターネットの試合速報を見続けた。そのまま終了し、なでしこジャパンがドイツを破ったのだった。


どんなにこの試合を見たかっただろうか・・・。


完全にあきらめていたのだが、翌日早朝4時半ごろ目が覚めたので、SPORTV(スポーツチャンネル)をたまたまつけたら、なんと日本代表のユニフォームを身に着けた女子選手たちがピッチを駆けめぐっているではないか・・・。何とこの試合の中継をやっているのだ。
これには喜んだ。思いがけず、この試合を見ることができることになったのだ。
TVをつけたとき、試合時間の表示がなかったのでもう終了間際かな、とも思ったが、しばらくして出てきた時計をみると、前半11分になっていた。ほぼすべて見ることができることになったのだ。


女子サッカーを見るのはいつぶりだろうか・・・。
おそらく、2008年の北京オリンピック以来ではないだろうか?


なでしこジャパンのメンバーでも知らない人もけっこういた。
それにしても、なでしことは言い得て妙なネーミングだと思う。


試合は、序盤はドイツがかなり優位に進めていたが、日本も徐々にペースを掴むようになる。
日本の攻撃が機能するようになってきた。パス回しが随所に見られるようになったのだ。これが、なでしこのサッカーなのだろう。
相手が誰であれ、日本のサッカー、自分たちのサッカーができているのだから立派なものだ。
男子サッカーでヨーロッパの強豪やブラジル相手に自分たちのサッカーを貫くようなものだから・・・。
それにしても、U17W杯でも思ったが、日本の技術力はすごい。U17代表ほどではないが、それでもかなりのパスサッカーを見せてくれた。


女子サッカーは、本当に久しぶりに見たが、男子に比べ、ボールコントロール、キープ力がだいぶ落ちる感じがした。そんな中で、あれだけパスをつなげるなでしこは、女子サッカーにおいては、かなり技術力が高いと思う。
その後、アメリカ対ブラジルの試合も見たが、世界ランキング1位と3位の対戦だったが、パスはろくに回らないし、ボールキープ力は、日本のほうがよっぽど上のような感じがした。


しかし、さすがに世界ランキング2位、そしてW杯2連覇しているドイツだ。日本は、相当に攻められる場面も多かった。しかし、それを必死に耐えて凌いでいた。


ずっと0−0が続いていたが、延長後半3分、カウンターから沢が出したパスを左サイドで受けた丸山桂里奈が角度のないところから見事に決めた。
あまりにあっけなく、見事なゴールだった。
これには、ドイツ選手、ドイツベンチは唖然としていた。


その後も必死に耐え、なんとドイツ相手に勝利を手に入れたのだ。


ドイツは、地元ということもあり、相当にがっかりしたと思われる。まさか、日本に負けるとは思わなかっただろう。


女子サッカーを見る楽しみは、美しい選手を見れることでもある。
ドイツには、きれいな選手が多かった。
また、ドイツの監督は女性なのだが、とても美しくかっこよく見えた。この人も、昔はサッカー選手だったのだろうか。
ドイツは負けた瞬間、この女性監督がピッチの中に入り、泣き崩れる選手たちにねぎらいの言葉をかけていた。そして、審判団、相手チームの監督、日本の佐々木監督に対し、握手を自分から求め、きちんとした姿勢を貫いていた。
とても、素晴らしい態度だと思った。


それにしても、日本、なでしこジャパンはすごいと思う。世界のベスト4である。それも、世界王者のドイツを破ってである。世界ランキングに恥じない出来だと思う。


次の準決勝の相手は、スウェーデンだそうだ。こちらも体力にものをいわせそうなので、日本の技術力を見せつけてほしい。
そして、ぜひ決勝の舞台に進んでほしいと願うのである。