ブラジル対ヴェネズエラ ブラジルの初戦も厳しい結果だった


昨日7月3日日曜日、ブラジルの時間で午後4時から、コッパ・アメリカのブラジルの初戦が行われた。
対戦相手は、ヴェネズエラだ。かなり格下相手なので、この日午前中にやっていたコメンタリスタによるこの試合の予想スコアは、2−0や3−0というのが圧倒的に多かった。
私も、かなり楽しみにしてこの試合を迎えた。


午前中、犬の散歩で、家の周辺を歩いたが、前日(7月2日)が祝日ということもあり、いつもの日曜日よりもかなり人通りは少なく感じた。それでも、よく行く隣のBarは、ブラジルの国旗を掲げて、通常の倍ぐらいの席を用意して、TV観戦に備えていた。
私も、そこで観戦しようかなとも思ったが、結局は自宅で一人でTV観戦したのだった。


さて、先発メンバーだが、ブラジルの場合、1番から11番の番号が与えられたものがまず間違えなくレギュラーになるのだ。そのため、誰が先発かはもうわかっていた。
意外だったのは、エラーノがレギュラーから外れたことだ。てっきりサントスと同じ8番をつけるのかと思っていたが、8番はチェルシーのハミレスで、エラーノは16番だった。それ以外のサントスは、すべてレギュラーナンバーだった。
ネイマールが11、ガンソが10、そして元サントスのホビーニョが7で、すべてサントスでつけているのと同じ番号だった。


やはり、注目はネイマールだ。最近やたら騒がれているのだが、そのプレーぶりについてはブラジル以外の国ではほとんど知られていないだろう。特にヨーロッパや日本の人々に対しては、アピールの絶好の機会である。そのため、かなりネイマールに肩入れしながら見ていた。


前半、ブラジルはよかった。それこそ何度も決定機があった。しかし、それをことごとく外してしまう。
これだけチャンスを作っているのだから、いずれ入るだろうと思って見ていたが、結局ゴールを決めることなく前半が終了してしまった。


後半は、ブラジルはずいぶん焦っているような感じを受けた。なんだか、前日に行われたサントスの試合を彷彿させるものがあった。前日のサントスは前半のオウンゴールから点数を決めていたが、この日のブラジルは点数を決めていない。前半飛ばしすぎたのか、後半はプレーの精度が相当に落ちたような気がする。


ネイマールはどうだったのだろうか?
かなり攻撃の基点になっていたし、左サイドをドリブル、パス回しなどで突破し、かなり見せ場は作っていたと思う。彼は相当に持っている感じがするので、この日ゴールを決めてくれると思っていたのだが・・・。悪くはなかったと思う。
しかし、10番のガンソはどうだっただろうか?
これは、全然ダメだっただろう。パスミスは多かったし、攻撃の基点に全くと言っていいほどなっていなかった。何もしていないに等しい。
ホビーニョはまずまず。パトはやはりこのチームのエース・ストライカーだけあり、見せ場を作っていた。相当惜しいシュートが2回ほどあったと思う。
あとは、両サイドバック。右のダニエル・アウヴェスは、髪型がずいぶん変わったなぁ。ホビーニョもそうだが、ダニエル・アウヴェスは、短く刈られた金色に近い茶髪はまるで人気歌手のベロを思い浮かばせる。今までは典型的なバイアーノって感じだったが、今はとてもかっこいいと思う。この人の持ち味であるオーバーラップによる攻撃参加は十分に果たされていた。
左のアンドレ・サントスもオーバーラップを盛んに繰り返し、ネイマールと連携しており、なかなかだったと思う。
CBも安定していた。ルシオはいいとして、チアゴ・シルヴァもなかなかいいセンターバックだと思った。
エラーノは途中出場だったが、まずまずだったと思う。


しかし、サッカーはやはり決めるべきところで決めないとダメだということを再認識させられた。
前半でゴールを決めてれば、まったく違った展開になったのではないだろうか・・・。


後半はアップアップしてしまい、結局0−0のスコアレスドローに終わった。


アルゼンチンに続き、ブラジルも格下相手の初戦を引き分けてしまったのだ。


ブラジルの次の試合は、土曜日までない。修正すべきところは修正して、ブラジルらしい試合ぶりを魅せてほしい。
ガンソは、どこまで修正できるだろうか?どれだけチームにフィットできるだろうか?
ネイマールは、次こそゴールを決めてほしい。


そんな期待を込めながら、早く次の試合を見たいと思うのである。