第26節サントス対フィグリエンセ ついにサントスの連勝は途切れた


昨日、9月24日土曜日午後6時からサントスの試合をTV観戦した。
今節の相手は、フィグリエンセである。フィグリエンセといえば、監督がジョルジーニョである。あの、セレソンドゥンガをコーチとして補佐し、以前鹿島アントラーズでもプレーしたジョルジーニョである。
サントスよりかなり格下と思われるが、この試合ネイマールが累積警告のため出場停止なのである。これは、かなりの不安材料だった。
ネイマールなしの布陣は、通常の3トップから2トップにし、ネイマールの代わりにトップ下のフェリペ・アンダーソンを入れ、4−4−2のシステムで臨んだ。


さて、この試合、ネイマールはいないが、サントスが終始攻撃のリズムをつかんでいた。
しかし、まさに好事魔多しである。
結局この試合2−3でサントスが負けるのだが、奪われたゴールはいずれもセットプレーからか、一瞬の隙を突かれたカウンターアタックからだった。


まずは、開始早々前半9分、MFエンヒーケがゴール正面でファウルを取られ、それをフィグリエンセのキャプテンで99番のFWジュリオ・セーザーが直接FKを決めたのだ。このFKは鮮やかだった。壁の隙間を潜り抜けてのゴールだった。
あまりにもあっけない先制点を奪われ、あっけに取られた。開始早々から1点のビハインドで戦わなければならなくなったのだ。


そんな中、前半24分、ペナルティエリア少し外でパスを受けたボルジェスが受けた球をノーバウンドでトラップし、蹴り抜いた球が見事にゴールに入っていったのだ。これは、まさにゴラッソだ。技ありのゴールだった。
本当にボルジェスは頼りになる。これで、6試合連続19ゴール目だ。22試合で19ゴールである。これは本当にすごいと思う。


しかし、その後すぐ、まさにカウンターからハーフウェイライン付近で受けたフィグリエンセの選手がそのままゴール前まで独走し、GKハファエロと1対1になった。こうなるといくらハファエロでもどうしようもない。見事にゴールを奪われてしまった。
また、1点のビハインドである。


その後もサントスは攻めるが、決め手に欠けた。
しかし、前半ロスタイムギリギリのところで、サントスにゴールが決まったのだ。右サイドのフェリペ・アンダーソンからのクロスを左SBレオが走りこんできてゴールを決めたのだ。
このゴールの後に、前半終了だった。これにはスタジアム中が、まるで優勝でもしたかのような熱狂ぶりだった。
この時点では、これでおもしろくなったと思ったものだった。


後半は、五分で戦えるのだが、サントスは圧倒的に攻めるものの、どうしてもゴールが奪えない。選手交代などいろいろと工夫するが、どうしてもゴールが奪えない。2つほどボルジェスの惜しいシュートがあったが、決まらなかった。
そんな中、後半38分、またもカウンターアタックからフリーになってしまった相手FWジュリオ・セーザーをこの日劇的なゴールを決めたレオが、どうしようもなくペナルティエリア内で相手を倒してしまった。PKの判定だった。
これには、がっくりきた。
こうなると仕方がない。GKハファエロは見事に読み左に飛んだが、飛んだ手の先を早い球はすり抜けていった。ジュリオ・セーザー本人が決めたのだった。
このジュリオ・セーザーという選手のことはまったく知らなかったが、敵ながら、なかなかの好選手だと思わざるを得なかった。


残り5分少々。こうなるとサントスは浮足立ってしまい、もうどうすることもできなかった。そのままゲームセットだ。
サントスはホームで格下相手に負けを喫してしまったのだ。
9試合ぶりの負けである。
一気にここまで駆け上がってきたが、ここで一休止することになってしまった。本当に残念である。


しかし、このフィグリエンセは、なかなかしぶといチームだった。けっこう中盤でのルーズボールも拾っていたし、サントスを簡単には攻めさせてくれなかった。
順位的に中位にしぶとく位置しているのも、納得だった。


この試合、まるで約1か月前の、快進撃始まる直前のコリチーバ戦の敗戦のようだった。
これもホームで、試合終了直前にカウンターアタックから1点奪われ、2−3で負けたのだ。


まあ、サッカーなんてこんなものなのだろう。勝つこともあれば当然負けることもある。だから面白いともいえるのだ。


せっかく前節で、首位まで勝ち点11差になったのだが、また14差になってしまった。まあ仕方ないだろう。
しかし、今回負けたからといって、これから負け続けるわけにはいかない。
一休止しただけで、次からはまた勝たなければならないのである。


週中は水曜日にセレソンの試合があるので、次節のブラジル選手権は次の週末である。
セレソンの試合も楽しみだ。初選出のボルジェスは出場するのか?ネイマールは久々に魅せてくれるのか?大きな注目である。
そして、次節のフルミネンセ戦は、チームを立て直しまた勝利を上げることを願うのである。