ウルグアイが優勝!勝つべくして勝ってくれた!


本日7月24日日曜日、こちらの時間で午後4時からコッパ・アメリカの決勝が行われた。
私は、明日から一時帰国する予定にしている。それも、この決勝でブラジルが優勝するのを見届けてからゆっくりと日本に向かおうと思っていたので、このスケジュールにしたのだった。
しかし、残念ながら期待していたブラジルは、予想外にこの決勝戦の1週間も前に大会から去る羽目になった。
ブラジルだけではない。地元開催で優勝が絶対命令されていたアルゼンチンも同時に敗退してしまったのだ。


本当に寂しい最後の1週間になってしまった。
そんな中、ウルグアイは素晴らしい戦いぶりを見せてくれた。


ブラジル、アルゼンチンが敗退した後、ベスト4に残ったのは、ウルグアイ、ペルー、ヴェネズエラ、そしてパラグアイである。
ヴェネズエラはかなり意外だった。準々決勝でチリに勝ち、ベスト4に入ったのだ。
チリには、パウメイラスで大人気のヴァウジヴィーアやバルサ入りが噂される超逸材アレクシー・サンチェスなどタレントも揃っており、グループリーグでの戦いぶりはかなりよかったと思った。そのため、ヴェネズエラには楽に勝ち、ベスト4に入ると思っていたのだ。
しかし、ヴェネズエラが勝ったのである。


このヴェネズエラがなかなかいいのだ。世界ランキングは69位とかなり低いが、なかなか魅力的な攻撃を見せるのである。
準決勝のパラグアイ戦、3位決定戦でのペルー戦、いずれも負けはしたが、それぞれ相手よりも圧倒的にいい攻撃をしていた。


今回の決勝のカードは、ウルグアイパラグアイだった。


ウルグアイは、決勝の舞台に立つにふさわしい戦いを見せてきた。
しかし、パラグアイはどうだろうか?


このチームは、ここまで5戦戦い、一度も勝っていない。負けてもいない。すべて引き分けなのだ。
そんな一度も勝っていないチームが、決勝に出ることになったのだ。
勝っていなくても、それにふさわしい内容の試合を行ってきていたのならいいのだが、準々決勝、準決勝といずれも防戦一方の戦いぶりだった。手も足も出ないというのが正直なところだろう。
それぞれの試合で一度もゴールを決めてない。たまたま運にも助けられ、1点も相手に与えず、運のようなPK戦で勝ちあがってきたのだ。


そんなチームが決勝進出とは、あまりにもお粗末だ。
ブラジル、もしくはヴェネズエラこそ、決勝の舞台にふさわしいチームだと思う。


だから、私は、この決勝戦では、何が何でもウルグアイに勝ってほしかった。しかし単なる勝ちではダメだ。ゴレアード(大量得点)でないと満足できない。
ウルグアイに圧倒的な強さを見せつけてもらい、パラグアイがいかに弱いチームかということを晒してほしかったのだ。


この日、私は昼間、買い物に出かけた。近所のスーパーにちょっとした日本へのお土産の品を買いに行っただけなのだが、これが予想外に時間がかかった。
ブラジルのスーパーは、本当に驚くほど時間がかかる。レジに並ぶのが20分、30分はざらなのである。本当に買い物するのは苦痛だ。
最寄のスーパーに目的のものがなく、違うスーパーに行ったが、ここにもなかった。
しかたなく、会員制の大型スーパーに行ったらちょっと高かったがあったので、迷わず購入することにしたのだった。このスーパーは会員制ということもあり、他のスーパーに比べると比較的レジで待つ時間は少ない。そのため、よく利用しているのだが、この日は違った。
前の客が、バカみたいにとろいのだ。何をレジの係員と話しているのかよくわからないが、いろいろと商品について確認したりしている。後ろに並んでいる人などお構いなしである。
ブラジルに来たばかりのころは、本当にすぐに文句を言ったりしていた。しかし、ブラジルではあまりにもこんなことばっかりだし、ブラジル人は誰も文句を言わない。本当に忍耐強いというか、時間にゆとりがあるというか・・・。日本とは流れる空気が大違いなのである。
私もだいぶブラジルの空気に慣れてきたので、ほとんど文句を言わなくなってきた。
しかし、この日は別だった。何としても4時までに帰らなければならない。「いつまでかかるのか?まだかかるのか?」と確認した。本当に腹が立ち、他のレジに移動して買い物は完了でき、何とか4時までに帰宅することができた。


ということで、最初からこの決勝戦を見ることができたのだった。


さて、そんな気持ちから、私は縁もゆかりもないのだが、ウルグアイを熱く応援しながら見ていた。
最初のワンプレーでパラグアイにゴール前まで持ち込まれたが、それ以降は完全なるウルグアイペースだった。
開始3分ぐらいに、これは決まっただろうというプレーがあったが、ノーゴールだった。これなんか、パラグアイの20番はゴール前で腕を使ってセーブしていたのだ。こんなことばっかりだ。こんなのも見逃されるんだから・・・。だからパラグアイには腹が立つのだ、なんて思っていた。
その後も、ウルグアイの一方的な試合だ。
そんな中、12分、スアレスが見事に決めてくれたのだ。私も大声で「ゴーーール!」と叫んでしまった。
これで、パラグアイが決勝トーナメントで続けていた無失点記録も途絶えたことになる。
これから、ウルグアイの快進撃が始まると思い、嬉しく思った。


その後もウルグアイが攻めるが、なかなか2点目が決まらない。
しかし、やっと前半終了間際にフォルランが魅せてくれた。決めてくれた。


この時間、私はまだ昼食をとっていなかった。
当初は、3時半ごろには家に戻り、食事を済ましてから、TV観戦しようと思っていた。
しかし、食事の用意をする時間もなかったので、とりあえずビールと適当なつまみを食べながら見ていたのだ。
この日のビールは、なぜだかとてもうまく感じられた。そのため、前半だけで350ml缶を3缶も飲んでしまった。
ハーフタイムにインスタントラーメンを作り、食べ、後半もソファに座って見始めた。
しかし、酔いもまわってしまったのだろう、いつの間にか眠ってしまったいたのだった。
気づいたら、試合は終わっていた。結局3−0でウルグアイが見事に優勝を決めていた。


後半をほとんど見過ごしてしまったのはとても残念だったが、ウルグアイが快勝、それも私が見た前半では、圧倒的な攻撃力を見せてくれたので、満足のいった結果だったのだ。


さて、これでコッパ・アメリカは終わった。
ブラジルでもなく、アルゼンチンでもなく、ウルグアイが優勝した。
以前なら、ブラジル、アルゼンチンが鉄壁の2強だったが、今回の大会で思ったのは、この2チームにも圧倒的な力はないということだ。
そんな中で、ウルグアイという古豪が力を発揮した。
フォルランスアレス、そしてGKムスレーラなどのタレントが揃っているし、今後もとても楽しみなチームである。昨年のW杯での4強入りもまぐれではなかったということだ。


ヨーロッパ全盛が叫ばれるこの時代、少しでも南米のサッカーが強くなってくれることを切に願うのである。