リベルタドーレス優勝翌日の新聞一面はすべてネイマールだ!


リベルタドーレス決勝の翌日である6月23日のサンパウロの新聞一面は、すべてサントス優勝の写真だった。


それも、2紙(Marca紙、Lance紙)のみキャプテンのエドゥー・ドゥラセーナが優勝カップを掲げている写真だが、それ以外はすべてネイマールだった。
今、巷の話題は、すべてサントス、それもそのほとんどがネイマールである。



早速、優勝翌日には、セレソンメンバーであるネイマール、ガンソ、そしてエラーノは、コッパ・アメリカ(南米選手権)の行われるアルゼンチンに向けて出発した。
しかし、ここでおもしろいエピソードがあった。
ガンソが、予定されていた飛行機に乗り遅れたというのだ。
ガンソの運転していた車がパンクし、サンパウログアルーリョス空港に予定通り到着することができなかったとのことだ。
そのため、予定されていた飛行機には、ネイマールとガンソだけが乗り、ガンソは違う便で行ったというのだ。
こんなこともあるんだなぁ。笑い話のようだ。


さて、日本では、ネイマール、ガンソはヨーロッパに移籍するような報道ばかりなされているようだが、こちらブラジルでは全く逆である。
ネイマールもガンソも、すぐにコッパ・アメリカに集中するべく、移籍の話題はまったくなしで、戦いの地であるアルゼンチンに旅立っていった。


ブラジルのメディアは、すぐに12月のクラブW杯は、ネイマールのサントス対メッシのバルサという世紀のクラッキ(名選手)対決になると特集記事まで組んだりしている。



口を開いているのは、サントスの役員ぐらいで、ネイマールもガンソも絶対に売らないと言っている。


巷のブラジル人たちも、クラブW杯までは、ネイマール、ガンソ、それにエラーノもサントスに留まる。おまけに、ホビーニョまでレンタルで来る可能性があるとまで言っている人までいる。
今さらホビーニョって感じだが、ブラジルでは、そのような空気が流れているのだ。ずいぶんと日本と温度差があるように感じられる。


日本では、とてもおもしろい報道を見受けられた。何とあのカズが12月のクラブW杯にレンタルでサントスに加入するプランがあるというのだ。まあ、試合は興業でもあるので、可能性はあるだろう。ただ、ブラジルでは、カズのカの字もまったく出てきていないが・・・。


それにしても、これらの報道をみていると、クラブW杯もずいぶんと認知されるようになったなぁと思う。これは、とても嬉しいことだ。


昨日、スーパーに買い物に行ったら、創刊部数がおそらく最大の一般週刊誌「Veja」およびそのライバル誌である「Istoe」の最新号の表紙はいずれもネイマールだった。


最近、本当にメディアでは、ネイマールの独壇場といった感じなのである。